まず確認しておきたいのは、太陽光発電とオール電化はまったく別物だということです。以下に簡単な概要を載せておきますが、太陽光発電とは発電方式のことで、オール電化とはすべての光熱費を電気でまかなう建物のことです。
太陽光発電とは、文字通り太陽のエネルギーを「太陽電池(ソーラーパネル)」を用いて電気に変換する発電方法です。太陽光は有限資源である石油や石炭に比べほぼ無限なので、環境にも優しいエコな発電法となっています。
オール電化とは、建物のすべてのエネルギーを電気でまかなう方式、もしくはその建物自体のことです。オール電化と普通の建物の違いは、「ガスを使わない点」にあります。キッチンコンロ、給湯器、暖房設備などすべてのエネルギー源は電気です。
まず、買電単価とは電力会社から「電気を買うときの価格」です。これは日中で変動しており、電力会社によって多少差はありますが、オール電化にすると電気料金の形態が変更となり日中の買電単価が上がります。
太陽光発電は日中におこなわれるため、ちょうど買電単価が高い時間帯に購入する電気料を最小限に抑えることができるのです。
まとめると、オール電化と太陽光発電を組み合わせることによって「電気が高い時間帯に使用する電気料を最小限にできる」ということです。
太陽光発電は自然の力を利用するため、環境に優しくエコロジーなのが大きな特徴のひとつです。一方、オール電化はガスを使わないため二酸化炭素が排出されず部屋の空気が汚れにくいという特徴があります。このふたつを組み合わせると、電気効率がよくなるだけでなく、環境にも優しい暮らしができるのです。
デメリットはほとんどありませんが、ガスの使用量がかなり少ない場合は、太陽光発電をすでに導入していてもオール電化にすると逆に損をする可能性があります。
というのも、オール電化にすると確かにガスを使うよりも光熱費を抑えることができるのですが、設備を導入するための初期費用がかかります。初期費用の相場は60万円(2021年9月調査時点)ほどなので、この差額を回収できない可能性が出てくるのです。
例えば、ガスからオール電化にすることによって、年間10万円の光熱費を削減できたとします。オール電化の寿命は10〜15年(※)(2021年9月調査時点)ほどなので、6〜7年ほどで初期投資分を回収できる計算となり、それ以降はずっとお得になります。
しかし、ガスからオール電化にすることにしても、そもそものガス使用量が少なく年間2万円しか光熱費を削減できなかった場合はどうでしょう。オール電化の設備が15年持ったとして、2万×15年=30万円。30〜40万円ほどの赤字が出てしまうことになりますね。
このように、もし今現在のガス使用量がかなり少ない場合は、太陽光発電を導入してもオール電化に切り替えない方がいい場合もあるのです。
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