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太陽光発電は自分で設置したほうがお得なの?

ここでは、太陽光発電をDIYで設置する方法や、設置にかかる費用、太陽光発電をDIYするメリット・デメリットなどをまとめています。

太陽光発電システムは「系統連結型」と「オフグリッド」の2種類

太陽光発電

太陽光発電設備は、「系統連結型」と「オフグリッド(独立型)システム」の2種類です。系統連結型とは、「電気会社とケーブルがつながっており、発電だけでなく売電もできる太陽光発電システム」のこと。業者に頼んで設置してもらうような設備、大規模な太陽光発電は、基本的に系統連結型となっています。

一方、オフグリッドシステムは、電気会社とつながっておらず、「発電・蓄電・電気の利用」だけで完結している独立型の太陽光発電システムです。電気会社とつながっていないため、どれだけ発電しても売電収入を得ることはできません。

一方で、小規模なソーラーパネルで自作可能なため、「災害時の緊急用電源が欲しい」人から人気があります。

DIYするならオフグリッドシステム

DIYするならオフグリッドシステム一択といっても過言ではありません。系統連結型の太陽光発電システムを自作するのは現実的ではありません。売電用の設備を設置するためには電気工事士資格が必要ですし、売電設備も別途購入する必要があり、お金がかかるからです。

太陽光発電システムをDIYするために必要な部品

オフグリッドシステムの太陽光発電をDIYする際、必要な部品は以下の通り。

それぞれ、どういうアイテムなのか見ていきましょう。

電気を生み出すソーラーパネル

太陽光を利用して電気を生み出すパーツです。出力が100Wまでのものを選びましょう。50W程度のさらに小さいものもありますが、発電量はソーラーパネルの数や出力の高さによるので、100Wのものがおすすめです。

過充電・過放電などのトラブルを防ぐチャージコントローラー

発電した電気がソーラーパネルへ逆流するのを防いだり、過充電・過放電などのトラブルを予防したりするために必須のアイテム。チャージコントローラーがないと、ソーラーパネルで発電した電気をバッテリーに充電させることができません。

電気を蓄えるバッテリー

発電した電気を安定して利用するために必要なのが、電気を蓄えられるバッテリーです。種類が非常に多く、大容量のものからミニサイズまでさまざま。ただ、自作の場合は安価な小型のもので十分対応できます

直流の電気を交流するインバーター

インバーターは、直流の電気を交流にするための機械です。ソーラーパネルを使って発電した電気は直流なので、一般的な電化製品を利用するためには交流に変換する必要があります。デジタル家電や照明などであれば直流の電気でも動きますが、インバーターがないとつくった電気を利用できません。

各部品をつなぐケーブル類

各部品をつなぐためのケーブル類も必要です。ソーラーパネル用、配管用などいくつか種類があります。

加工に欠かせない工具類

電子工作に利用するケーブルは、被膜をはがし、必要な導線をむき出しにしてからつなぐのが一般的です。新品のケーブルは皮膜に包まれていてそのままでは使えないため、電工ペンチと呼ばれる工具を使って加工します。

また、太陽光発電システムは電子機器なので、きちんと通電していて出力が問題なく出ているかを確認するための「電圧計」も必要です。

太陽光発電をDIYで設置する手順

太陽光発電をDIYする手順は、

するだけ。各部品をケーブルでつなぎ、動作確認ができればオフグリッドの太陽光発電システムは完成です。

太陽光発電設備をDIYする場合の注意点

太陽光発電をDIYで設置する際には、3つのポイントに注意しましょう。

100Wのソーラーパネルを2枚以上設置する場合は電気工事士資格が必要

電圧が30V以上ある設備の設置には、電気工事士の資格が求められます。100Wのソーラーパネルの場合、1枚で最大18Vほどの電圧が出るため、2枚の使用だと30Vという制限を越えてしまいます。

無資格の人が30V以上の太陽光発電をDIYするのは違法なので、資格を取らない限り、自作できる太陽光発電システムは100W程度までということになります。

電気や電子工作の知識がまったくない場合は危険

部品をケーブルでつなぐだけでDIYできる太陽光発電ですが、電気や電子工作の知識がまったくない、自信がない場合は避けましょう。電気の取り扱いを間違えると、やけどや感電、出火などのトラブルを起こす危険性があります。

安全対策は万全に

安全対策を重視しましょう。知り合いに電気工事士がいれば、アドバイスをもらいながら作業すると安心です。

太陽光発電はいくらあれば設置できるの?

費用

部品のグレードによってピンからキリまでありますが、工具込みでおおよそ25,000円程度あれば太陽光発電をDIYできます。部品同士の相性を考えるのが面倒なら、50,000円前後で販売されているキットを購入するのもありです。

DIYで太陽光発電を設置するメリット・デメリット

最後に、DIYで太陽光発電を設置するメリットとデメリットをご紹介します。

災害時や緊急時に便利

太陽光発電をDIYするメリットは、「手軽に災害時の緊急用電源を確保できる」点。ソーラーパネル自体は10年ほど使えますし、太陽光さえあれば動きます。

電子工作の勉強ができる

太陽光発電のDIYをきっかけに、電子工作の勉強ができるのもメリットです。電気工事士の資格を取って大型化すれば、ある程度実用性のある太陽光発電システムも手に入れられます。

知識や資格のある人でないと危険

電気を扱う以上、知識や資格を持っていないと危険です。DIYでの怪我や事故は自己責任なので気をつけましょう。

100W程度のソーラーパネルパネルだと日常利用には不向き

100Wのソーラーパネルでできることは、スマホを数時間充電したり、LED照明の電源にしたりする程度です。日常的に太陽光発電で電気代を節約する、というレベルでの利用はできません。

売電できないので電気を使わなければ意味がない

オフグリッドの場合、つくった電気を売れないため、普段からこまめに電気を使っていないと発電が無駄になってしまいます。

太陽光発電はDIYより業者に頼んだほうがお得!

DIYで設置できる太陽光発電は、規模が小さいため日常利用に不向きです。また、売電できないので電力を余らせると1円も得しません。作業自体に多少の危険性もあります。災害時の一時的な補助電源があれば良いという人以外は、業者に頼んで系統連結型の太陽光発電システムを導入しましょう。

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