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オール電化は節約につながる?

中部電力エリアでオール電化にした際の電気代は

オール電化にすると電気代が高くなってしまうのではないかという心配があるかもしれません。実際にはどのような電気代になるのか、確認していきましょう。

オール電化にするときは、夜間時間帯の電気を活用するのが賢い使い方です。中部電力ミライズ「スマートライフプラン」では、ナイトタイムの電気料金がお得なので、電気温水器などを利用して、夜に電気を貯めておくといいでしょう。

スマートライフプランには、22時~翌朝8時が一番お得なスタンダードプランの他に、23時~翌朝9時を一番お得な時間帯にできる【朝とく】、21時~翌朝7時を一番お得な時間帯にできる【夜とく】の3プランがあります。

たとえば、デイタイムで38.71円/kWhのところ、ナイトタイムの料金が16.30円/kWhになるなど、大幅な節約が可能です。

中部電力エリアで家族4人暮らしの家庭では、電気とガスと灯油で年間21万3,588円かかっていたところ、オール電化にして年間15万5,284円になるなど、大きな節約につながっているケースがあります。

オール電化にした際の節約方法とは

オール電化に適した料金プランに変更

オール電化にして節約するためのポイントのひとつが料金プランです。オール電化に適した料金プランを選ぶことで、電気料金を節約できます。オール電化にすれば、当然電気をたくさん使います。そのため、今までの料金プランで利用すると、電気代が高額になってしまうかもしれません。オール電化に適した料金プランとは、夜間や土日祝など、電気の需要が少ない時間帯の料金が割安になるプランです。安い時間帯を利用して電気給湯器で一日分のお湯を沸かしておく、蓄熱暖房機に熱を貯めておくなどの工夫をすると電気代の節約になります。

生活スタイルの見直し

夜間の安い電気を効率よく使うために、生活スタイルの見直しをしてみるのも、節約のポイントです。電力容量が大きい家電をなるべく夜間に使用するだけでも、大きな節約になるでしょう。

電力容量の大きい家電を紹介します。

食器洗い機やドライヤーなど、夜の時間帯に使えるものは夜に使うようにすれば、節約効果が期待できるでしょう。朝お風呂に入る習慣がある場合は、夜に変えるなど、ライフスタイルを見直してみてください。また、タイマーがある家電はタイマーを上手く利用するのもおすすめです。

電気給湯器をエコキュートに

オール電化にするならぜひ導入したいのがエコキュートです。空気の熱を吸収して、圧力で高温化し、その熱で水をお湯に変える仕組みを持っています。空気熱や圧力を使うことによって、電気を3分の1まで減らすことが可能です。電気代の安い夜間に沸かしておき、日中はためておいたお湯を使う機能も搭載されているため、さらに節電効果があります。オール電化との相性がいい家電なので、電気給湯器をエコキュートに変えるのはおすすめです。

給湯設備の節電方法

エコキュートの「高温足し湯機能」を活用すると使用電力量が抑えられます。タンクの熱湯と水をまぜて適温にして出す足し湯機能に対し、タンク内の熱湯をほとんど薄めず、60℃~80℃の高温のままの状態で足し湯をするのが高温足し湯。お湯が足りないときは足し湯、お湯を熱くしたいときは高温足し湯を使います。追い炊きより高温足し湯の方が節電出来てお得なので活用しましょう。

昼間のお湯の使い方を見直す

エコキュートは、夜間にお湯を沸かしておく機能がありますが、お湯が足りなくなったときは、昼間でもお湯を沸かしてしまいます。これによって、電気料金が上がる可能性があるので、昼間の家電製品の使用を見直してみましょう。

調理器具をIHと相性の良いものに

オール電化にすると、ガスコンロではなくIHクッキングヒーターを導入することになります。IHクッキングヒーターでは、IH対応の鍋やフライパンを使用しますが、この鍋は鉄やステンレス製がおすすめです。IHクッキングヒーターはすべての金属鍋が使えますが、銅やアルミの鍋は、火力が落ちるので、多くの電気を使うことになってしまいます。

調理設備の節電方法

電気の力ではなく圧力で熱を起こす圧力鍋もおすすめ。調理時間を短縮できて電力消費を抑えることが可能です。また、水をいれない無水鍋も効果的な省エネにつながります。調理器具を上手く活用すれば、美味しく節約できるでしょう。

蓄熱暖房機を利用する

床暖房には、夜間に貯めた熱を使う電気蓄熱暖房機とガス温水式の2種類があります。オール電化にする場合は、電気蓄熱暖房機を使うことになります。蓄熱できることがポイント。電気代が安いうちに電気をためておき、日中の電気代が高い時間帯に貯めておいた電気を使うことで、節電効果が得られます。床暖房だけではなく、暖房器具を蓄熱式のものにするといいでしょう。

暖房設備の節電方法

電気暖房のメインはエアコンです。エアコンを使用する場合、サーキュレーターで暖気の循環を意識してみてください。効率良く部屋が暖まるので、電気の節約につながります。また、エアコンのフィルターが汚れていると余計な電力を使うことになるので、こまめな掃除がポイントです。できれば2週間に一度の頻度で、フィルターに付着したホコリを掃除機で吸い取りましょう。

また、蓄熱暖房機を使用する場合、日中に使っているうちに熱切れが起こると追い炊きしてしまいます。適切な蓄熱量の設定が節約のコツです。

太陽光発電の導入

戸建のオール電化住宅におすすめしたいのは、太陽光発電の導入です。太陽光発電は、自宅の屋根にパネルを設置して太陽の光を利用した発電システム。太陽が出ている時間帯は、電気代が高い日中なので、電気代が高い時間帯に太陽光発電で発電した電力を使うことで大きな電気代の節約になります。余った電気は電力会社に売ることも可能。足りない分だけ電力会社から購入できるので、雨の日が続いても心配ありません。初期費用はかかりますが、長い目で見ると、大きな節電効果が期待できる設備です。補助金制度もあるので、活用してみてはいかがでしょうか。

太陽光発電や蓄電池との併用も検討してみる

太陽光発電と相性がいい設備に蓄電池があります。発電した電力を蓄電池に貯めると、自宅で使用するほとんどの電力をまかなえるかもしれません。太陽光発電と蓄電池を併用すれば、わざわざ生活スタイルを見直して電気代が安い時間帯に家電を使う必要がなくなります。オール電化と太陽光発電、蓄電池の組み合わせはとても相性がいいシステムです。

太陽光発電とオール電化を組み合わせるメリット・デメリットについて詳しくはこちらで解説しています。

太陽光発電とオール電化を組み合わせる
メリット・デメリットについて詳しく見る

また、本サイトでは、太陽光発電の設置業者について比較・紹介しています。太陽光発電の導入を検討しているなら、ぜひ参考にしてください。